クラミジアは、日本で最も患者数の多い性感染症です。
また世界における患者数でも性感染症のなかでは最も多く、非常に感染しやすい身近な性病となっています。
クラミジア感染の原因となるのは「細菌」です。
「クラミジア・トラコマチス」と呼ばれる菌に感染することで発症し、性器などに炎症を引き起こします。
注意したいのが、感染した場合でも症状が現れないことが頻繁に起こることです。
感染しているにも関わらず自覚することがないため、本人も気が付かないうちに感染を拡大させてしまう場合があります。

クラミジアの感染経路となるのは主に「性行為」です。
多彩な性行為で感染の可能性があり、一般に行われる膣性交以外にも、フェラチオ、アナルセックスなどでも感染の可能性があります。
感染部位も性器だけとは限らず、「咽頭、目、腸」など粘膜が存在する部位に感染の可能性があるため注意が必要です。
フェラチオでは「性器と口」の間で、アナルセックス「性器と腸」の間で原因菌が感染していくことになります。

感染経路が性行為であることから、性活動が活発な若年層(10~20代)ほど感染者数が多いのが特徴です。
過去に行われた調査では「女子高校生の約13%・男子高校生の約7%」が感染しているというデータもあり、この数値は先進国の中で最も高いものです。
「安易に体を許してしまう、性知識が乏しい、コンドームを正しく使用していない」などが、その感染蔓延の原因となっています。

クラミジアの治療は、抗生物質を中心とした「薬物療法」が行われるのが一般的です。
とくに頻繁に利用されているのが「ジスロマック」という治療薬です。
ジスロマックの主成分「アジスロマイシン」が、クラミジア菌のタンパク質合成を阻害する働きをすることで、その増殖を抑える作用をしてくれます。
従来、クラミジアの治療には「クラビット」という治療薬が使用されることが多くありましたが、治療に時間がかからない、治療効果の高さ、などから現在では「ジスロマック」が主流となっています。

ジスロマック・クラビットの作用について

現在クラミジアの治療おいて主流となっているジスロマックや従来使用されていたクラビットですが、どちらもクラミジアの治療に有効であることに変わりはありません。
ジスロマックはマクロライド系呼ばれる抗生物質に分類される薬で、妊娠中の女性でも服用できる薬のため、妊娠中のクラミジアの治療にも用いられる薬です。
クラビットも抗生物質ですが、ニューキノロン系に分類される抗生物質です。

同じ抗生物質でもマクロライド系は菌を死滅させる「殺菌性」を持ち、ニューキノロン系は菌の増殖を抑制する「静菌性」を持っていてクラミジアの治療においてはマクロライド系のジスロマックが強い効果を発揮します。
効果の現れとしてジスロマックの服用は、1000mgを1回飲むことで基本的には治療が終わり1週間から10日後程度で経過を見ます。
一方クラビットは1錠を1日2回から3回服用し症状や効き目を観察しながら量を調整します。
クラビットを使用した場合も治療期間は1週間から10日くらいです。

どのような薬でも副作用の可能性はありジスロマックもクラビットも下痢や吐き気、胃痛などの胃腸障害が起きる可能性があります。
また、クラビットは光線過敏症を起こすことがあり、日光に当たると赤くなったり水ぶくれができたりするため、皮膚が弱い人や長期間服用する場合はなるべく直射日光を避けましょう。

ジスロマックは1回の処方で済み、飲み忘れなどがないなどのメリットがあるため現在主流となっていますが、クラビットよりも効果が強く体質によっては合わない人もいます。
その場合は医師の指示によりクラビットを使うこともあります。
ジスマロックが合わない場合でもクラビットであれば大丈夫ということもあるのです。

高校生にも感染者の多いクラミジアはジスマロックを使用すれば1回の処方で治ってしまうことが多いですが「簡単に治るものだ」と安易に考えてしまうと感染を広げる原因となります。
セックスをするときは正しくコンドームを使用し、不特定多数の相手とのセックスは控えるようにしましょう。