バルトレックスの副作用を学ぶ女性

医薬品を服用する際には、副作用は避けることができません。
しかし、薬についての理解を深めておけば副作用の症状が出ても慌てることなく適切な対応をとることができます。
また、薬の作用を理解しておくことで、副作用の影響を最小限にとどめ薬の効果を最大限に引き出すことが可能となります。
バルトレックスはヘルペスに使われる薬ですが、薬の効果だけではなく副作用があります。
バルトレックスの主な副作用や、まれに出る重大な副作用についてお伝えします。

バルトレックスは、ヘルペスウイルスの増殖を抑える働きがあり、単純疱疹、帯状疱疹、性器ヘルペスなどの再発を抑えるために有効に働きます。
薬を服用する際には、以前に薬の服用でかゆみや発疹などのアレルギー症状が出なかったか、腎障害がないか、透析を受けていたり妊娠中または授乳中ではないかなどの確認を行い服用する必要があります。

バルトレックス副作用は、肝臓の異常としてあらわれる場合があります。
バルトレックスの有効成分であるバラシクロビルが肝臓で代謝されるため全身の倦怠感や食欲不振、吐き気やおう吐、黄疸などの症状が出たりします。
そのほかにも、頭痛や眠気による意識低下、下痢や便秘、腹痛といった不快な胃腸症状、発疹やかゆみ、光線過敏症などがあげられます。

また、次にあげる症状は重篤になると命に危険が及ぶ場合がありますので注意が必要です。
呼吸困難やまぶた・唇・舌の腫れ、動悸などは、アナフィラキシー反応の可能性があります。
アナフィラキシー反応により、急激な血圧の低下や意識が薄れるなどのショック症状がみられるのがアナフィラキシーショックです。
発熱や出血、全身の倦怠感は、汎血球減少や無顆粒球症などの血液障害の恐れがあります。

また、尿量の減少やむくみ、全身の倦怠感のあらわれは急性腎不全の疑いがあります。
昏睡や幻覚、痙攣は精神神経症状のあらわれです。
結膜の充血や口腔や陰部粘膜のただれが見られると、中毒性表皮壊死融解症や皮膚粘膜眼症候群の疑いがあります。

副作用の症状はこれらが全てではありません。
これ以外にも、気になる症状や普段と違う違和感を感じた場合は、薬の服用について自己判断をしてはいけません。

バルトレックスの効果について学ぶ

単純疱疹、帯状疱疹、性器ヘルペスの原因はヘルペスウイルスにあります。
ウイルスとは細菌よりも小さな微生物のこと。
ウイルスは他の生物の細胞に侵入し、DNAを複製、他の生物の細胞にあるたんぱく質を使うことで増殖します。
バルトレックスには、ヘルペスウイルスの増殖を防ぐ2つの効果があります。

まず挙げられるのが、ウイルスのDNAの合成を阻害する効果です。
バルトレックスに含まれる有効成分、バラシクロビルは体内に入ると、アシクロビルに変化します。
アシクロビルはDNAをコピーする際必要となる成分と構造が似ています。
本来必要とする成分の代わりにアシクロビルがくっつくことで、正常なDNAが作られなくなり、ウイルスの増殖が抑えられるのです。

またウイルスは休眠状態から再活性化する時や、DNAをコピーする際にDNAポリメラーゼを必要とします。
バルトレックスはこのDNAポリメラーゼの働きを直接阻害する効果も持っています。
DNAポリメラーゼの働きが悪くなることで、ウイルスの合成を抑えることができるだけでなく、再活性化を防ぐことができるので再発予防にもつながるのです。

ただしバルトレックスの効果を十分得るためには、処方された分を飲み切る必要があります。
なぜならもし途中で服用を中止してしまうと、ウイルスをしっかり減らすことができず、体内に残ってしまうからです。
さらに服用を途中で中止することで、DNAポリメラーゼが突然変異、バルトレックスに対して耐性を持ってしまうこともあります。
そうなると抗ウイルス薬が効かず、治療が遅れてしまう恐れも生じます。

バルトレックスには下痢・吐き気といった胃腸症状や、頭痛・かゆみといった副作用があります。
また人によってはアナフィラキシーショックや血液障害など、命にかかわる副作用が出ることもあるでしょう。
けれども副作用が出たからといって、自己判断で服用をやめてしまうと、薬の効果が十分に得られなくなる恐れがあります。
もし副作用が見られた場合は、自己判断しないことが大切です。