副作用に注意する高齢者

バルトレックスはヘルペスや帯状疱疹の治療に用いられる抗ウイルス薬です。
他にもよく処方される薬はありますが、少ない服用回数なのに効果が高いという点でより優れています。
飲む回数が少ない方が、薬には避けて通れない副作用の発生も少なくて済むからです。

高齢者の場合、どんな薬を飲むにしても、若い人よりも副作用に注意しなければなりません。
その理由は、年を重ねるごとに免疫力が落ちていくため、薬による副作用も出やすくなるからです。
とはいえ、どうしても治療にあたってバルトレックスが必要となれば、飲まざるをえません。
その場合は、服用の注意事項をしっかり守り、きちんと服用することが大事です。

体の中にある解毒作用の力も、高齢者になればなるほど低下していきます。
さらに、すでに何らかの病気を発症しており、その治療や症状を抑えるために薬を飲んでいるケースが多いと考えられることから、バルトレックスを飲むことによって何らかの合併症を起こす可能性も否定しきれません。
注意事項をしっかり守って服用することが大事なのは、合併症を予防するという意味もあるからです。

そもそも高齢者が薬を飲む場合は副作用が出やすいと考えておいた方が、きちんと注意事項を守り、適切に使うことにつながり、治療効果を得られる可能性が高くなります。
バルトレックスは比較的副作用が出にくい安全な薬であることから、正しく服用すれば重篤な副作用は滅多に出ません。
ただ、解毒作用の働きが鈍くなりがちだったり、他の症状との合併症を引き起こすリスクの高い高齢者は、副作用が滅多に出ない薬だから大丈夫と決めつけてしまわないことです。

初めて服用を開始した時は、注意深く副作用が発生していないか確認されますが、自分でもどのようなことに注意しておく必要があるのかを聞いておくとさらに安心です。
これはもしかすると体に合っていないのではないかと感じたら、速やかに医療機関に行くのがおすすめです。

高齢者は肝臓の解毒作用の低下しているので注意

薬を服用する際、高齢者が特に注意する必要がある理由は、肝臓の機能の低下が挙げられます。
肝臓は腸で吸収された栄養素を細胞が使いやすいように変化させたうえで貯蔵し、必要になったら血流に乗せて全身に運ぶ役割を持っています。
薬の場合も同様に、腸で成分が吸収され、肝臓でより使いやすい成分に変化した後、全身に運ばれます。
さらに肝臓には、不要になった成分や有毒な成分を無害なものに変える解毒作用があります。
作用をなくした薬の成分は不要なものなので、肝臓で無毒化されます。

けれどもヒトの身体の機能の多くは年齢と共に低下してきます。
それは肝臓も同様です。
高齢者になると肝臓の解毒作用が低下、薬の成分が体内に残ります。
薬の成分が体内に残るとそれだけ身体に負荷がかかるため、副作用や合併症も生じやすくなります。
比較的副作用が少ないと言われているバルトレックスの場合も、肝臓の解毒作用が低下していると副作用や合併症につながりやすくなります。

バルトレックスの有効成分、バラシクロビル塩酸塩は体内でアシクロビルという成分に変換されます。
アシクロビルは抗ウイルス作用がある一方で、意識障害・麻痺・痙攣といった精神神経系の症状を発生させる危険もあります。
解毒作用が低下していると、アシクロビルが体内に留まる時間が長くなり、血中濃度が高まります。
そうなると精神神経系の副作用が生じる可能性が高くなります。

またアシクロビルは主に腎臓から排出されます。
肝臓で無毒化していないと、腎臓に負荷がかかり、腎障害につながる恐れも出ます。
高齢者は肝臓の解毒作用が低下しており、バルトレックスの成分が体内に残りやすいため、服用する際は十分注意しなければなりません。