トリコモナスに感染するとオリモノが臭くなります。
通常、女性のオリモノは透明か乳白色をしていて無臭であることがほとんどです。
時間の経過とともに黄色く変色していき、乾燥する頃に酸っぱいような臭いがしてきます。
これは常在菌が膣内に存在しているグリコーゲンを食べて乳酸を出すことによって雑菌やウイルスを防御する働きのために生じる臭いです。

トリコモナスに感染されると、膣内に存在しているグリコーゲンが大量に消費されてしまうため、それを活動のエネルギーとしている常在菌の活動が抑制されてしまいます。
その結果、膣内の環境が変化します。
トリコモナスに感染されることによって、膣内の常在菌が正常に働かなくなることで膣内で炎症が起こってしまいます。
これがトリコモナスに感染されることによって膣炎が発症するメカニズムです。

トリコモナスには平均して10日前後の潜伏期間がありますが、早い人では感染から3日後に発症することもあり、また、遅い人では発症までに1ヶ月ほどかかることもあります。
潜伏期間には個人差があるため注意が必要です。
トリコモナスに感染されるとオリモノに変化があらわれます。
感染者のオリモノは、カッテージチーズのようなオリモノではなく、生臭い独特の悪臭を放つようになり、黄色や緑色で泡立った状態となります。
オリモノそのものも増加し、性器のかゆみや不快感のような症状があらわれます。
また、性器周辺に灼熱感を感じるようになり、性器周辺が発赤したり、性交痛や排尿痛などがあらわれることもあります。

トリコモナスの治療に際しては抗菌薬による治療が有効です。
トリコモナスを殺虫することによって膣内の環境を整え、常在菌の正常な働きを取り戻すことができます。
トリコモナスの治療には、抗菌薬の中でもフラジールによる治療が有効です。
フラジールは、トリコモナスに対して殺虫的に作用する薬で、膣錠だけでなく内服錠タイプのものもあり、症状の程度に応じて使い分けることができます。

トリコモナスの潜伏期間について

トリコモナスの潜伏期間には大きく個人差があるため注意が必要です。
平均的な潜伏期間は男性、女性ともに10日前後と考えられます。
男性の場合、感染後10日程度の潜伏期間を経て症状があらわれる場合が多いですが、女性の場合、10日〰数ヶ月程度にわたって潜伏していることもあります。
男性、女性で潜伏期間が異なるだけではなく、個人差によっても異なるため注意が必要です。

トリコモナスの感染は女性の方が強く症状があらわれます。
トリコモナスは女性の膣内のグリコーゲンを利用して増殖と分裂を繰り返しているからです。
グリコーゲンがたくさん存在している膣内はトリコモナスにとって住みやすい環境であると言えます。
トリコモナスが膣内に感染するとグリコーゲンを大量に消費するようになるため、膣内に存在し膣内の環境を正常に保っている常在菌が生存できなくなります。
結果として膣内環境が悪化します。
膣内環境が変化するからこそ、膣内のオリモノに特に症状が現れやすくなります。
トリコモナスに感染されるとオリモノの臭いが強く悪臭となり、黄緑色の泡立ったオリモノへと変化します。
カッテージチーズのようなオリモノではなく、生臭く独特な臭いを放つようになります。
症状が進行すると外陰部のかゆみや灼熱感を感じることもあるため注意が必要です。

トリコモナスの治療には抗菌薬であるフラジールが活用されています。
フラジールはメトロニダゾールという成分が含まれており、内服薬タイプと膣錠タイプが販売されています。
フラジールは原因となっているトリコモナスのDNAの2重鎖を切断する効果があるため、それによってトリコモナスの増殖と分裂を抑制することで死滅させます。
トリコモナスがいなくなれば膣内の環境は正常に回復し、特有の症状であるオリモノやかゆみ、灼熱感なども改善されます。